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32歳シングルマザーから看護師へ|奨学金制度で夢を叶えた体験

3人の子どもを育てながら、資格も貯金もない状態で踏み出した私の挑戦。

この記事では、32歳のシングルマザーだった私が「奨学金制度」を活用して、看護師の夢を叶えるまでの体験をリアルに綴っています。

① 准看護師養成所への挑戦|32歳・シングルマザーの私が受験を決めた理由

3人の子どもを育てながらの再就職は、想像以上に厳しいものでした。
ハローワークで紹介された仕事に応募しても、「夜勤は難しいでしょう」「お子さんが小さいと…」と遠回しに不採用の理由を告げられることも多く、面接すら通らない日々が続いていました。

そんな中、ハローワークの前で声をかけてくれた生命保険会社のおばさまとの出会いが、私の人生の転機となりました。
「子ども連れて出勤OKよ。研修も一緒に来ていいのよ」
その言葉に救われ、私は保険の営業として働くことを決意。赤ちゃんをおんぶして研修に出席し、ベビーカーを押しながら外回り。感謝の気持ちで頑張る毎日でした。

けれど営業の世界は甘くありません。お客様対応で帰宅が遅くなり、夕食も寝かしつけもできない日が増えていきました。
「このままじゃ家庭も壊れてしまう」
そう感じた私は、「資格を取ろう」と決意します。

准看護師という道を知ったとき、「今からでも目指せる資格だ」と光が差した気がしました。

中卒レベルの学力試験とはいえ、最後に学校に通ったのはもう17年前。

数学は読み直すだけで思い出せたけれど、理科のページを開いた瞬間、
「電流?振動数?…うわ、コレめっちゃ忘れてるやん…」と、思わず声が出てしまったのを今でも覚えています。
でも、「努力してる姿勢はきっと伝わる」と信じて、国語・作文・面接対策も含め、できる限りの準備を続けました。

② 奨学金がなくても、資格取得をあきらめなかった日々

私が通っていた准看護師養成所には、病院と提携した返済免除型の奨学金制度がありました。

実際には、次のような支援を受けながら通学していました。

✅ 病院から受けた主な支援内容

  • 奨学金の貸与:病院で看護助手として働きながら、毎月一定額の奨学金を受け取りました。
  • 勤務との両立支援:授業や実習に支障が出ないよう、勤務時間の調整や配慮をしてもらえました。
  • 卒業後の就職保証:奨学金を受けた病院への就職が前提だったため、進路が保証されている安心感がありました。

ところが、2年目には学業に専念するため、病院をやむなく退職する決断をしました。 その結果、返済免除の条件を満たせなくなり、奨学金は全額返済することになりました。

それでも、私はこの選択に後悔していません。 なぜなら、生命保険会社で働いていたときに少しずつ貯めていたお金が、返済資金として本当に役立ったからです。

無事に准看護師資格を取得した後、今度は看護専門学校を併設する病院に就職。 そこで、さらに2種類の奨学金制度を併用しながら、正看護師へのステップアップに挑戦しました。

次の章では、その「正看護師課程」と「奨学金ダブル活用」のリアルな体験について詳しくお伝えします。

③ 看護師を目指して専門学校へ|奨学金を併用して道が開けた

准看護師の資格を取得した私は、さらにスキルアップするため、正看護師を目指すことを決意しました。

とはいえ、専門学校の入試はハードルが高く、特に「英語」が必須という学校が多かったことが、大きなプレッシャーに。

20年近く英語に触れてこなかった私にとって、これは正直かなりの不安材料でした。「英語って、いつぶりやろう…」そんなレベルだったんです。

✔ 推薦枠で英語試験がない学校を選択

そんな中、調べて見つけたのが「推薦入試」で英語の筆記試験が免除される専門学校でした。

入試科目は国語・数学・小論文と面接だけ。さらに、准看護師課程での成績や、現場経験も加味して評価してもらえる学校だったため、なんとか合格通知をいただくことができました。

「これでもう一歩、看護師に近づける」──あのときの喜びは、今でも忘れられません。

✔ 2つの奨学金制度をダブルで活用

とはいえ、またしても壁になったのが学費の問題です。

生活費をまかないながら学校に通うのは、本当に大変でした。そこで私が活用したのが、次の2つの奨学金制度です。

  • 都道府県の「看護師等修学資金(月額貸与型)」
    卒業後、一定年数指定医療機関で働けば返済免除
  • 専門学校附属病院の奨学金制度
    学費支援+卒業後の勤務で返済免除となる条件

この2つを併用し、日中は専門学校で学び、夜間や週末は準夜勤で病院勤務。まさに体力勝負の毎日でしたが、子どもたちのためにも「今ここで頑張るしかない」と踏ん張りました。

✔ 勤務継続で返済免除に成功

そして、無事に専門学校を卒業。

ただし附属の病院では、看護実習に専念するため、全員が1年間の休職体制に入っていました。

そのため、私も一時的に病院を離れ、実習と国家試験の勉強に集中。

看護師資格を取得した人は、看護師として復帰。資格が取れなかった場合は、准看護師として復帰する仕組みでした。

私自身は無事に国家試験に合格し、そのまま看護師として病院に復帰。そこから3年2ヶ月の勤務を継続し、奨学金の返済免除条件をクリアしました。

「お金がないから、進学はムリ」と思っていた私が、こうして制度を活用して夢を叶えることができた。

支援制度を知ること、情報を集めること、そして諦めずに一歩を踏み出すことの大切さを、身をもって実感した出来事でした。

④ 2025年度にも活用できる奨学金制度の紹介

ここでは、2025年度時点で活用できる看護系奨学金制度の代表例をご紹介します。

📌 都道府県の「看護師等修学資金」

  • 月額貸与型の奨学金(例:大阪府は月額5〜6万円)
  • 卒業後、指定医療機関で一定年数勤務すれば返済免除
  • 全国ほとんどの自治体で実施されており、年度ごとに要件・金額は異なる

大阪府の公式ページはこちら

🏥 病院独自の奨学金制度

  • 多くの看護専門学校が附属病院を持ち、独自の奨学金を提供
  • 学費の全額支給+卒業後の勤務で返済免除という形が多い
  • 定員や競争率があるため、早めの情報収集が必要

🔍 探し方のヒント

  • 学校パンフレットや学校説明会で詳しい奨学金制度の案内あり
  • ハローワークや看護協会の窓口でも情報を得られる
  • 進学相談会や看護師国家試験予備校のイベントなども活用を

私自身、奨学金がなければ看護専門学校へ進学することはできませんでした。

「今はお金がない…」と思っている方にも、手が届く支援制度は必ずあります。

自分の地域や志望校の制度を調べて、“返さなくていい奨学金”を上手に活用してみてください。

⑤ まとめ|まずは一歩、准看護師養成所から始めよう

私が准看護師養成所を受験したのは、32歳のとき。
3人の子どもを育てながら、お金も時間も余裕があるとは言えない状況でした。

通っていた養成所には奨学金制度もなく、生活費と学費のやりくりは本当に大変。
それでも、「今ここで踏ん張らなければ、一生このままかもしれない」——そう思い、目の前のことに一つずつ向き合いました。

最初の一歩は奨学金がなくても、その先には支援の道があります。
准看護師として働きながら、正看護師へのステップアップも現実的に目指せる。
そして、看護専門学校では自治体や病院の奨学金制度をしっかり活用することもできます。

「年齢」や「シングルマザー」という立場を、言い訳にしなくていい。
あのとき挑戦した自分に、今の私は心から「ありがとう」と伝えたいです。


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たとえ小さな一歩でも、それは必ず未来につながっていきます。

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💬 最後にひと言

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このブログが、あなたの背中をそっと押すきっかけになれたら、それ以上に嬉しいことはありません。

32歳の私がそうだったように、あなたにもきっと、未来を変える力があります。

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