【体験談】補聴器をつけて看護師リーダーを務めた私が「無理しない選択」をした理由
補聴器を使いながら看護師として働く中で、私は14年間リーダー業務を続けてきました。
狭くて騒がしい詰所での仕事は、正直とても大きな負担でした。
でも「自分らしく働くために」思い切ってリーダー業務を手放す決断をしたのです。
詰所でのリーダー業務と看護師の働き方
詰所は看護師が集まりやすい場所であり、多数の会話や電話応対、医療機材の洗浄や収納、物品の補充などが同時に行われる「にぎやかな空間」です。
私はこの環境でリーダー業務を任されていましたが、補聴器を使用しているため、日々の騒音は大きな負担でした。
以前勤めていた病院では、20年前に「申し送り」が廃止されていました。
しかし今のクリニックでは申し送りが続いており、狭い詰所で行われています。
補聴器を使っている私にとっては、大きな負担になる場面でした。
詰所で行われる業務内容と音環境の課題
清潔物品の補充、注射薬品の準備、内服薬の準備、患者さんの対応など、さまざまな業務が同時進行します。
このような環境は、音に敏感な人や補聴器を使用している人にとっては集中が難しく、聞き漏れの不安も大きくなります。
看護師の働き方における「聞こえにくさ」の悩み
特に「申し送り」は緊張する時間でした。聞き取りづらさから内容を正確に把握できない不安が常にありました。
私は補聴器だけでなく、ボイスレコーダーを活用し、自宅で繰り返し聞き直す工夫をしていました。
看護師×補聴器|騒がしい環境で働く苦労と工夫
聞こえにくい仕事の工夫としてのボイスレコーダー活用
下着の内側に小さなボイスレコーダーを忍ばせ、勤務後に聞き直していました。
「記憶力が弱い」「聞こえづらい」ことを補うために工夫し、何とかリーダー業務を続けていたのです。
補聴器をつけたままリーダー業務をこなす難しさ
14年間続けてきましたが、常に緊張し、どもりながら申し送りをしていました。
「努力すればいつか慣れる」と思って耐えてきましたが、心身の負担は大きくなる一方でした。
リーダー業務の負担と「無理しない働き方」の選択
リーダー手当より大切だった自分らしい働き方
リーダー手当は月7,000円でした。
ですが私は「お金のため」に続けていたのではなく、努力の姿勢を示したかったからです。
しかし、無理して続けることが自分らしさを失わせていたことに気づきました。
院長先生に相談して理解を得られた体験
勇気を出して院長先生に「我慢をやめたい」と伝えました。
結果、リーダー業務から外れることを理解していただけました。
無理をやめる選択をしても、仕事を評価され続けることは可能だと実感しました。
無理しない働き方で自分らしさを取り戻す|看護師体験談
リーダー業務を外れてからの心境の変化
リーダー業務を外れたことで、詰所の騒音から離れ、自分に合った業務に集中できるようになりました。
無理をしなくても良い環境に変わったことで、気持ちに余裕が生まれました。
「自分にはこのスタイルが合っている」と感じています。
詰所の外でできる仕事に専念できるようになったこと
現在は物品補充や患者さん対応など、詰所の外で可能な業務を積極的に担っています。
自分の特性に合った仕事に取り組むことで、以前よりも「役に立てている」という実感があります。
研究会への参加を控えるという選択
リーダー業務だけでなく、外部の学びの場についても「無理しない選択」をしています。
透析医療従事者研究会は大きな会場で行われますが、補聴器を使っている私にとって、講演を聞き取るのはとても難しいため、参加を控えています。
無理をして参加するのではなく、「欠席」という選択をすることも、自分を守る働き方の一部です。
「聞こえにくさで悩む看護師さんへ|私の体験談からのヒント」
- 聞こえにくさを補う工夫(録音・メモ・位置取り)を取り入れる
- 「頑張りすぎていないか」を振り返る
- 信頼できる上司に早めに相談する
補聴器を使って働く看護師にとって、「無理をしない選択」も立派なキャリアの一歩です。
私の体験談が、同じ悩みを持つ方の安心やヒントにつながれば嬉しいです。
あなたは今、どんな働き方を選んでいますか?
もし「無理をしているかも」と感じたら、少し立ち止まって自分に合ったスタイルを探してみてくださいね。
まとめ
補聴器をつけて働く中で感じる「聞こえにくさ」や「無理してしまう働き方」は、誰にも見えにくいけれど確かに大きな負担です。
私自身も14年間、リーダー業務を続けながら工夫して乗り越えようとしましたが、最終的には「無理をしない選択」をすることで、自分らしい働き方を取り戻すことができました。
もし今、同じように悩んでいる看護師さんがいたら――
どうか「我慢し続ける」だけが選択肢ではないことを知ってください。
聞こえにくさを補う工夫を取り入れたり、信頼できる上司に相談したり、自分に合った役割を見つけたりすることも、立派なキャリアの一部です。
無理をしない選択をすることで、むしろ新しい力を発揮できることもあります。
あなたの頑張りは必ず誰かに届いているはずです。
どうか安心して、「自分らしい働き方」を選んでくださいね🍀
👉 他にも「補聴器の選び方」や「聞こえにくさへの日常的な対応策」について記事を書いていますので、
ぜひ参考になさってください。
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