第3話|【傷病手当金の支給まで】心療内科で療養中の私が実際に受け取ったタイミングと気持ち
前回の記事では、協会けんぽに申請書を郵送するまでの準備を書きました。
今回は、その後の流れ――支給決定通知が届くまでと、届いた瞬間の気持ちを体験ベースでまとめます。
(※日付や日数は、あくまで私のケースです。地域や時期、加入している保険によって異なることがあります)
📚 この記事はシリーズ第3話です
第1話:キャパオーバーで退職|心療内科受診から見えた希望と決意
第2話:退職を控えた看護師のリアル|キャパオーバーから退職までの手続き
協会けんぽへ申請書を郵送してからの流れ
書留で申請書一式を出してからは、ひとまず「待つ時間」になります。
私の場合は、まず到着から数日後に受領の案内(または確認の電話)があり、そこから審査期間に入りました。
- 📮 郵送:書留/簡易書留で発送
- 📥 受領:到着確認の連絡が来ることも(来ない場合もあります)
- 🗂️ 審査:内容確認→不備があれば連絡→問題なければ決定

💡 待ち時間の過ごし方メモ
提出控え(コピー・送付状・レターパック控え等)を一式クリアファイルにまとめておくと、問い合わせが必要になったときに安心です。私は「提出日/到着見込み/問い合わせ先」をメモしておきました。
支給決定通知が届いた日
ある日、ポストに支給決定通知が届きました。
封を開ける手が少し震えて、でも読み終えたときには胸の奥がふっと温かくなりました。
「制度が本当に“生きている”と感じた瞬間でした」
その実感が、不安で縮こまっていた心を少しずつほどいてくれました。
通知書では、次のような内容を確認しました。
- 支給対象期間
- 支給日数
- 支給額
内容に不明点があったときは、通知書に記載されている窓口へ連絡して、確認するつもりでいました。
支給額と、確認しておきたい3つのポイント
振込を確認したら、私は次の3点をチェックしました。
- 対象期間・日数…申請した期間と一致しているか
- 支給額…通知書の金額と、実際の口座入金額に差異がないか
- 次回の申請サイクル…継続申請が必要な場合の「対象期間」「提出のタイミング」「締切」

💡 私の気づき
通帳の入金だけでなく、通知書の控えと申請書の控えを見比べておくと安心でした。
次回の申請が必要な場合は、カレンダーに再診日と提出予定日を入れておくと漏れが防げました。
主治医との再診と、次のステップへ
支給が決まったからといって、すぐに無理をする必要はありません。
私は主治医との再診のときに、こんなことを相談しました。
- もうしばらく療養を続けた方がいいのか
- 少しずつ社会復帰の準備を始めていけるのか
- 働き方をどう調整していくか(時間・勤務形態など)
「焦らないこと」を意識しながら、体調の波を観察しつつ、
「今日できる小さなこと」
を積み重ねていく。
いまの私の合言葉は、これです。
同じように療養中の方へ伝えたいこと
傷病手当金が支給されたとき、私は
「休むことが認められた」
ように感じました。
それは、自分を責めないための大切な根拠にもなります。
制度に支えられながら、どうか堂々と、**「回復の時間」**を過ごしてください。
うまく言葉にならない日もあります。
そんな日は、温かいお茶をいれて、深呼吸をひとつ。
今日も生きているだけで、ちゃんと前に進めています🍀
まとめ|制度に支えられながら、自分を立て直す時間に
傷病手当金は、働けない自分を罰するためのものではなく、回復を支えるための制度です。
通知書を手にしたとき、私は
「守られていたんだ」
と実感できました。
ここから先は、自分のペースで。
心と体が「大丈夫」と言ってくれる日を信じて、ゆっくり進んでいきます🌿
※本記事は筆者の体験に基づいており、制度内容や審査期間は時期・地域・加入している健康保険によって異なります。
最新情報や詳細については、全国健康保険協会(協会けんぽ) または 加入している健康保険組合 へご確認ください。
▶ 第1話:キャパオーバーで退職|心療内科受診から見えた希望と決意
▶ 第2話:退職を控えた看護師のリアル|キャパオーバーから退職までの手続き
▶ 第3話:傷病手当金の支給まで
▶ 第4話:療養開始の記録|わたしが「自分を休ませる」決断をするまで

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