病気でも働き方を諦めない|関節リウマチと難聴を抱える私が“常勤継続”を選んだ理由
関節リウマチと難聴の2つの持病を抱えながら、看護師として医療の現場に立ち続けています。
「病気でも働き続けたい」──そう思いながらも、現実には体調の波、まわりへの気遣い、患者さんとの関係など、たくさんの壁が立ちはだかります。
今回は、私自身が経験した“常勤から準常勤へ切り替えるかどうかの葛藤”と、最終的に常勤を続ける選択をした理由について記録としてまとめます。
ステップ①:病気と働く現実|毎日が“気遣いと我慢”の連続だった
私が働く職場には、腰痛持ちでコルセットを使っているスタッフが多数います。
私は腰痛こそありませんが、関節リウマチと難聴があり、補聴器を使用しながら仕事をしています。
まわりの目を気にして、自分の足りない部分は他でカバーしようと懸命でした。
ステップ②:トラブルをきっかけに感じた“限界”
ある日、体調が思わしくない中、患者さんに低いトーンで声をかけてしまい、激怒されてしまいました。
『他の人に代われ、一生来なくていい』という強い言葉に、何もできませんでした。
この出来事をきっかけに、私は限界を感じました。
これまで無理していた部分が、ついに溢れたのだと思います。
ステップ③:準常勤への切り替えを院長に相談
院長に思い切って相談したところ、すぐに「事務長に給与面を出してもらいましょう」と言ってくださいました。
しかし提示されたのは、月10万円ほどの差額。
週5日勤務から週4日勤務に減るだけで、有休日数も大幅に減ってしまうとのことでした。
悩んだ末、私は「定年まで残り1年は、常勤のままで頑張ろう」と決めました。
ステップ④:院長からの“予想外の言葉”
決意を伝えた時、院長先生から思わぬ言葉をいただきました。
「有休がたくさん残っているでしょ。有休使いながら無理せず働いていきなさい」
勤務表作成担当のスタッフにも話を通してくださり、“有休を活用しながら常勤継続”という働き方が実現しました。
ステップ⑤:今の私の気持ちと、これから
他のスタッフたちはキャリアも知識も豊富で、私の方が後輩にあたる立場です。
人一倍、人目を気にする私にとって、「前例を作って欲しい」と言ってくれたスタッフの言葉は励みになりました。
実際に有休を使い始めて1ヶ月。今のところ、否定的な言葉を受けたことはありません。
「事が起きたらその時に考える」
そう開き直ってみたら、少し心がラクになりました。
まとめ|“自分を守る働き方”も、選択肢のひとつ
病気や障害があると、どうしてもまわりへの遠慮や申し訳なさが出てしまいます。
でも、それを抱えながらも働き方を工夫すれば続けられるという希望を、私はこの体験を通じて実感しました。
“正解”はわかりません。
でも、あなたが自分の体と心に正直に働けるよう、この記事が少しでもヒントになればうれしいです。
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